すーっとした爽快感で、全身をケアしてくれるボディケアブランド「SEA BREEZE」のデオ&ウォーターのパッケージが新しくなったのに合わせて4月に実施されたOOH展開。
東京メトロ半蔵門線渋谷駅の人通りの多い通路にある12本の柱巻広告の形状を効果的に活用し、巨大なパッケージが並んでいるように見せた。
パッケージリニューアルに合わせてカラフルなデザインを訴求したインパクトのあるOOHの使い方だ。
日常空間内の形状を別のものに見立てる。
同様に、駅の中の柱や電車内のつり革など、空間内にある既存のオブジェクトを訴求したい商品に見立てた事例は過去にも多く実施されている。
今回のSEA BREEZE同様に、駅の柱をキンカンのパッケージに見立てた例
電車内のつり革をおなじみのパルメザンチーズの形状に見立てた例
巨大コンテナの凹凸を単行本の並んでいる様子に見立てた例
以上のような事例はOOHならではの王道的な使い方といえる。
日常空間が巨大パッケージでジャックされた非日常的な光景になり、道行く人への記憶に強く残す効果が期待できる。一般的にアンビエント広告と呼ばれ、周辺の環境に溶け込みつつ違和感を演出して注目を集める手法だ。その中でも今回のように建築空間が別のものに見立てられる使い方は、いわば”擬態広告”ともいえるものだろう。
OOHの企画を考える際にも、普段見慣れた風景を見ながら「あの形に似ているな」と妄想してみるのも楽しいのではないだろうか。
- 広告主: 資生堂
- 内容: SEA BREEZE
- 時期: 2022年4月
- エリア: 渋谷
- 媒体: 東京メトロ半蔵門線渋谷駅 柱巻広告、東急田園都市線渋谷駅ビッグサイネージプレミアム
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