駅看板広告が売り場に!

高知の老舗銘菓企業、芋屋金次郎が実施したOOH事例。10月13日のさつまいもの日に合わせ、東京メトロの日比谷駅ホーム上の駅電飾看板15面をジャックし、同社の「芋けんぴ」の広告を1ヶ月以上掲出した。

駅看板ショッピングで、芋けんぴを購入!

本広告のタイトルには「いいモノセレクト 駅看板ショッピング 日比谷店」と掲げられており、OOH広告経由で実際の商品が購入できる「通販広告」である点が大きな特徴だ。看板の左下部分にはNFC端末が内蔵されており、スマートフォンでタッチするだけでそのまま商品の購入ページにアクセスすることができる。

本広告を企画したTR Moment社によると、このような看板を活用した通販広告は日本国内では初の試みだという。

OOH広告の効果が可視化

これまで、OOH広告はメディア効果の指標であるリーチ&フリークエンシーにおいて、それぞれ高いスコアを記録するというデータがあるにも関わらず、広告主から効果が計測しづらい点が指摘され、特に通販企業からそのメディアを検討される事が少なかった。

そのような課題がある中、今回業界初のOOH通販広告が実現した最大の理由は、NFC(近距離無線通信技術)の技術導入の許可が下りた点が挙げられるという。NFCはこれまでも交通系IC等でよく利用されてきたが、コロナ禍を経て加速度的に普及した非接触決済が当たり前になった事によって、一般でも広く使われるようになった。今回のOOH広告では国内のOOH業界で初めて、このNFC技術を使って決済用のLPサイトへ誘引し、認知から購買まで1つの広告で完結する事にチャレンジしている。

数日間で数百のサイトアクセスの達成と、実購買の実現

本「通販広告」は掲出開始の数日間だけで、既に数百のサイトアクセスが確認されたという。

こうしたOOHを活用した通販広告は、海外ではQRコードを用いた形で実績のある使われ方であるが、今回NFCを用いることでよりユーザーの利便性を高めている。このような「駅看板の新たな可能性」について触れられたSNS上での反響もX(旧Twitter)などで確認された。

https://x.com/isoyama0719/status/1716614069984379172?s=20

広告主 芋屋金次郎
内容 芋けんぴ
時期 2023年10月~11月
エリア東京メトロ 日比谷線 日比谷駅
媒体 駅看板
エージェンシー 株式会社TRMoment(株式会社弘亜社)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください