Oh! OOH!!では、2010年のサイト開始から約500のOOHの事例を紹介してきました。またこれまで100社近くの企業へのヒアリングや事例取材を通じて、OOH業界の変化を追いかけてきました。
振り返ってみると、この10年間でOOHは本当に劇的な進化を遂げています。
今回は、これまで収集・発信してきた情報をあらためて整理し、特に2015年から2024年までのOOH業界の動きにフォーカスした「OOHの10年史」を生成AI(Claude)を使用したインタラクティブなWebサイトとしてまとめてみました。
「OOHの10年史」については本ページ最下部のリンク先をご覧いただければと思いますが、ここでは3つの大きなトレンドの概要を簡単に紹介したいと思います。
3つの大きなトレンド
この10年間の変化を紐解くと、大きく3つの方向性が見えてきます。
1. 空気を読むメディア〜デジタル化とデータ活用の本格化〜
位置情報、AIカメラやビーコン等のセンシング技術、プログラマティック配信により、その時その場所の機を捉えた最適な広告配信を実現しています。効果測定の標準化も進展し、従来の「枠売り」から「オーディエンス売り」への転換が実現しました。
Web広告と同等の透明性と精緻さでターゲティングや効果測定が可能になったことで、OOHはデータドリブンなメディアとして新たな価値を獲得しています。天候、時間帯、その場にいる人の属性に応じて最適なコンテンツを配信し、効果をリアルタイムで測定・調整する。まさに環境と対話しながら最適化を続ける知的なメディアへと進化しました。
2. 空気を創るメディア〜体験価値の追求とSNS連携の定着〜
イマーシブな3D広告、体験型OOH、SNSバズ戦略により、話題を創出し人々の心を動かすパブリックアートのような存在になりました。日常の中の非日常がもたらすセレンディピティの創出により、OOHは情報伝達ツールから「感動創出装置」へと変貌しています。
「見る」だけでなく「体験し共有する」OOHが次々と登場し、SNSでの二次拡散を前提とした設計により、リアルとデジタルの境界線が曖昧になりました。偶然の出会いがもたらす特別な体験、つまりセレンディピティの創出が、OOHの重要なKPIとして認識されるようになっています。
3. 空気となるメディア〜広告主と媒体主の多様化〜
オンライン購入プラットフォーム、新メディア形態の創出、BtoBや個人まで広がる広告主層により、OOHがよりどこにでも存在し誰もがアクセスできる身近な存在になりました。
従来はナショナルクライアント中心だったOOHが、中小企業やスタートアップ、さらには個人まで、より多くの人々にとって身近で使いやすいメディアへと変貌を遂げています。駅貼り1枚から購入可能になり、購入プロセスの簡素化により、OOHの利用障壁が大幅に低下しました。水や空気のように、なくてはならない社会インフラとしての性格を強めています。
10年史を詳しく見る
それぞれのトレンドについて、主要なマイルストーンとその影響を時系列で整理しました。「OOHの10年史」の以下のリンク先よりご覧ください。詳細は各項目をクリックすると、より詳しい背景や業界への影響を確認できます。
OOHの次の10年の動きを考える参考になれば幸いです。
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