今年10月はじめ、フランスやアメリカなど世界各国の街で「30」という数字が突如出現した。日本でも渋谷スクランブル交差点の西村ビル屋外看板に「30」の数字だけが書かれたシンプルな広告が掲出された。
これは、アーティスト・アデルによるニューアルバム告知のサプライズ広告として実施されたもの。「30」とは、実はニューアルバムの名前で、本展開の実施からしばらく経った10/13にアルバムの発表が正式にリリースされた。
このティザー広告は、束の間の謎解きとしてファンの間で大いに盛り上がった。


あえて答えを言わないエンタメとしてのOOH
過去には、King Gnuとレッドブルのコラボレーションによるシークレットライブ告知のために、日本の各地にライブ会場のヒントを示す意味深なビジュアルが掲出され、多くのファンに楽しみを与えた。

リアルなロケーションを使い、半ば事件のような形で謎を提供しつつファンを巻き込む方法は、OOHから話題拡散を生み出すための常套手段だ。日常の風景に彩りを与えるOOHならではの活用方法といえるだろう。
広告主: ソニーミュージック
内容: アデル新アルバム『30』
時期: 2021年10月
エリア: 渋谷
媒体: 屋外看板(西村ビル)
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